翻刻
とは甚異なり是「フルウド。ロウゝ」となるの女ハ少き時より終
身不犯にして種々の戒行を保ちて尼の如くなるもの
なら子といふ蓋し生を重んし姦を防くの意な
るへからす
戯芸の説
彼国戯芸も頗多し{ダム。スペル」《割書:此方の夾ミ象棋と十六むさしを|合せましへたるよふなるもの也》
《割書:今此方にても是|を製して有》「ダムボルト」「タテエボルト」等有カルタも其本ハ彼
邦の語「カアルㇳ」の転訛也《割書:「カアルト」ハいた紙といふ事也地図の事を「アゝ|ルド。カアルト」といふ類なり二行目》
かるた遊ひを「カアルト。スペル」といふ骨牌の製も種々有と云又
「ビルやアル」と云戯ありその戯局大低廣さ四尺はかり長さ六
尺計もあるへし上面はきれにて張り中央に孔あり一方の
角に下る道あら子二人相対して各前に一弾丸を置少き
棒の如くなるものを以て珠を突て局上に走らしめ
走りサマ落やう等によりて勝負を定むるものなり
と云又穴一の残あり崑崙奴是を「コウバ」といふ博奕を
和蘭説にて「ドツベル」と博徒をドッベル。ラアる」といふ彼邦警
戒の成語ありいはく
《ルビ:デ|筒》゛《ルビ:ドッベル|博奕》゛《ルビ:フロウス
|婦》゛《ルビ:ぺルソヲ子ン|人》。《ルビ:エンテ|及》゛《ルビ:ウエイン|酒》゛《ルビ:テリイ|三ッノモノハ》゛
《ルビ:ハナルレイキ|危キ》゛《ルビ:キリッペン|暗礁なり》
是を訳すれハ沈湎冒色博奕是要敗徳傷身夫犹暗礁《割書:蘭|語に》
《割書:「ブリンド」といふ是懐中の岩にして水涸たる時は水面にあらハる舟若是に|当れハ忽に砕く艾氏万国図説に暗礁と記けり》
是龍をふみて作れるものにて唐土の詩の如きものなら子