翻刻
神冊五年に契丹大字を製し後又小字を製す《割書:燕牝録|に契丹》
《割書:の字を載す【以上契丹文字四字ヵ】等なりその大字か小字かを|しらすといへとも蓋し唐土の文字に拠て作る所ならん》金の太祖其臣谷
神に命して契丹字と漢字とを採て其本国の語に合せ
て女真字を造らしむ后又女真小字を造て谷神か
所造を謂うて大字とす西夏の主趙元旲自ら蕃書を製
す字体八分の如くにして書頗重複なり唐の時に馬
戠州の人阿【左田右比畸ヵ】と云者爨寧字を撰す三年にして始て
字母一千八百四十を成す是を名て【左走右常】書と云元の時に
西蕃の帝師蒙古字を造る《割書:蒙古の字にて百字姓を記したるもの類|要事林廣記にみゆ至正銭の背にある蒙》
《割書:古字銭録に是を西蕃篆書と云豈その元西蕃の|人所造なるによつてなるか》清の太祖天命五年
に始て満字を造る以上皆竪行なり又今世所存の銭文に
【以上銭文の四文字】の四字あるものありいつれの国の文字なる
事を詳にせすといへとも是又漢字に依て所造のもの
也泉志に所載の吐蕃国の銭文に【以上吐蕃国の銭文字】の四文字あり
字異なりといへとも銭の製唐の開元銭に異ならすと云
しからハ此字も又竪行するものか又屋駄国の銭文字是に
類すまた諸書に所載を雲南。白蛮。畏吾児。等諸国の
字の事を記せり雲南白蛮ハ堅行なるべし是 吾児の
字草木子に所載を按するに横行なりと《割書:畏吾児ハ今の哈|密の地なり》
天竺諸国ハ西陽雑組に曰西域の書ハ大奏書駅唇書蓮
葉書等凡そ六十四種ありと法苑珠リンにいはく造書者
凡三人長名為梵其書右行次曰佉盧其書右行少者蒼