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コレクション: STAGE9

西洋雜記 坤 - 翻刻

西洋雜記 坤 - ページ 9

ページ: 9

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とし十寸を一尺とするといふ事なし又権衛の如きも 亦しかり薬用の斤量と他事に用ゆる者とハ甚異なり薬 用にて「ゲン井ン」と云ハ麦一粒の重さにてこれを六十合せたる を「ダラクマ」とす則一匁なり然れとも金銀玉石の量を計る「ゲン 井ン」ハ薬用の「ゲンイン」よりハ大二重し又薬量にて「ポンド」といふ ハ九十六銭なり而してその他の事にもちゆる「ポンド」といふハ 百二十八匁なりその外も皆此類にして頗繁雑なり追て 詳に是をしるすへし      カナアリヤ鳥の説 「ヒブ子ルス」《割書:人|名》か「コンスト。ウヲールド」《割書:書の|名》にいはく「カナアリイ。ホヲゴル」 《割書:カナアリヤ嶋ハ「アフリカ」西海岸中にありその嶋およそ七ツ又「マデラ」「ホルトサント」「カラチ|オサ」の三嶋を加へて十とす「カナアリア」ハその総名なり此諸嶋きわめて冨僥の地》 《割書:なるが故に又名て「チリュツキフ。ヱイランデン」といふ誤りに訳してて福嶋といへり「ホヲ|コル」ハ阿蘭国の語にて鳥をいふ》 一名「セリン。デ。カナアリイ」と云此鳥その始ハ「カナアリア」嶋より産す故 に如此に名くその形「ヂステル。ヒンキ」に相似たり《割書:ヂステルヒンキ」ハ一種の|小鳥なりその羽毛美》 《割書:にして色種々あり囀声美なり巣を高樹の上に作る「ヂステル」ハ薊の事なり|此鳥このんて赤き薊ををくらふ故に名く》 その腹多くハ黄にして又灰白色をましゆ又鳥その色白き ものをよひ尚其外種々の色をなすものあり羽毛綺麗に して囀声美なりその声佳ならさるものをバ笛等の楽器 の法を以是に示しきかしめて遂によく其声を佳に すへしいまハ此鳥入尓尼亜国和蘭国およひその外欧蘿 巴州中の諸国に甚多し又此鳥の囀なるものまに「ヂステル。 ヒンキ《割書:上に|見ゆ》と交りて雛を生するに其第三度生みたる雛