翻刻
【虚字 男+女+男=嬲を「まをとこ」と訓、男を両側から娘と母が挟む合字を「いもでんがく」と訓む】
【本文】まをとこは男二人の女にていもでんがくは/母娘(ははむすめ)なり
○/抑芋田楽(そもそもいもでんがく)の/由来(ゆらい)といつは/元来(がんらい)
/所々(しよ〳〵)のさかりば/或(ある)ひは/通(とふ)り丁の/夜(よ)
/見(み)せなどに/四文(しもん)やと/称するものにて
まづさと/芋(いも)をよくあらひ
/是(これ)をいまみて/串(くし)にさしせ
この時/親芋子芋(おやいもこいも)の
さべはなく/片(かた)はしより
さして一ツ/鍋(なべ)に/入(い)れ
/煮(に)もし/田楽(でんがく)も
するすべて/串に
さしたるをでんがく
とは申也
/扨(さて)女をさして/古来(こらい)
/妹(いも)といふゆへに/入婿(いりむこ)
/子妹親妹(こいもおやいも)の/遠慮(えんりよ)
なく/持前(もちまへ)のくしを
ぬッ〳〵とさし/込(こむ)ゆへ
/是(これ)をも/則(すなはち)いもでんがく
と申はたへぬ
○/間男(まをとこ)は/密夫(みつふ)の事也
/図(づ)のごとく/添(そへ)ふして
ゐる所へかねて/密通(みつつう)してゐる
男/亭主(ていしゆ)の/寢入(ねい)りこみたるを
うかゞひ/後(うしろ)からはい/込(こみ)その/女房(にようぼう)をおかす
/文字(もんじ)の/意(い)この/図(づ)にてあきらかなり
【右丁下】「むすめかしあきてあさまらのとき
入させるやうにしてそこはげんざいのむすめだもの十二さゝいかへにするものかな
【左丁下】ていしゆいびき「スウ〳〵〳〵
ムニア〳〵ゴウ〳〵