翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南瓢記 - 翻刻

南瓢記 - ページ 20

ページ: 20

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【右側】 十五度十六度の所もあり 王城 西と南高山 東に海え続たる大川有此川西山小村へつゝく    北城下町也 艮(うしとら)百里に西山国有但し舟路三日也大船所に          六里つゝ行百三十六里尤日下道の積也西山小村とは別也 四方十二所石火矢台仕懸有東は海え続たる大河也 城中地行次第に高し内に五重塔在凡二十丈計 但清朝の国々にも五重塔 甚見事也 城中の次第追々 城中城外不残有          奥え文につゝく也 大地本邦よ りは坤当り至て暖国也 四季共に単物也綿入なし            極暑には中ゟ以下裸身多し 年中瓜茄子 西瓜梅竹子密柑橙有日月長短少違在と云と 【左側】 本国の暦と潤月抔同事也 大清広東と安南国とは舟路五十日も             安南国南へ隔有国なれと広東にては潤 本国とは二三ヶ月延也凡五十日舟路一昼夜にて我国の七十里計の 積也気候は大きに違在日月の周り潤月抔同し事也        于時景与五十 五年十二月廿日西山小村より川にて艮の川口に 着夫より一町計にて城下入口也入口に               門有  尤大道に 小石なとはなし只砂地也一町に門在 尤所々城見附の門は                  至て厳重也 家造は瓦葺一軒もなし不残屋ねは路葉 又カチヤン゚と云ものにてふく也柱は壱丈計の 太き丸太つくり也壁にも路葉カチヤン゚を