翻刻
是より山人共弥貴とき事
に思ひ此上には何国へ行給
ふへき同しく此所に止り
給て我等を導引給へ
かしと申けれ共布袋更に
止り給はす又奉化縣に立
出難しこえを嘯き行歩
き給ふ或暗(?)道にて一人の
沙門に行逢給ひ其物語り
さなから昔の友達て久
敷隔りて逢奉る事も
なしいかにして此世中におは
するそやさこそ天上の事
思召出し侍へるやらんとの給へ
は布袋打笑ひ給ひて去
はよ此世の中かへりかはる
有様諸の衆生の苦しみ
に沉む不便さに天上の事
も打忘れ衆生利益に障
こそ無れ定めて和君も
済度利生はし給ふらん今
我常に流の水にかけを
写せは梵天帝釈八幡天
莫を捧て我前に覆
参り送くるゝゆへに四
天王是に随常に供養