東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 7 増補頭書訓蒙図彙大成

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 6:巻之12-13 - 翻刻

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 6:巻之12-13 - ページ 21

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翻刻

【上段】 ○鷹(たか)は惣名(さうみやう)にて大 小その品多(しなおほ)く勇猛(ゆうもう) の鳥(とり)なり田猟(でんりやう)にも ちひて諸鳥(しよてう)をとら しむる事はそのかみ 神功(じんぐう)皇后(くわうこう)の御(み)代に 百済国(はくさいこく)よりはじめて 鷹を献(けん)ぜしとかや それより代々(よゝ)鷹(たか)を もてあそび給ふ鷹は 朝鮮国(てうせんごく)の産(さん)を第一 とす ○隼(はやふさ)は鷹(たか)の中(なか)にて するどきものなり形(かたち)も 大にして鳶(とひ)ほどあれ ば雉(きじ)鴈(かん)鴨(かも)などの大 鳥(とり)をとる鶴(つる)などに は隼を二 羽(は)かくると かや鶽(じゆん)同 ○鷂(はしたか)は鷹(たか)の小(ちいさ)きもの なり鷂の小(ちいさ)きを兄(こ) 鷂(のり)といふさらに小きを 雀鷂(つみたか)といふいづれも かたち小(ちい)さければ小鳥(ことり) 【下段】 鷹(よう) たか 隼(しゆん) はやふさ 白鷹(はくよう)

現代語訳

【上段】 ○タカは総称であり、大小 さまざまな種類が多く、勇猛な 鳥である。狩猟にも 用いて様々な鳥を捕らえ させる。このことは古く 神功皇后の御代に 百済国から初めて 鷹を献上したという。 それ以来代々鷹を 愛玩されている。鷹は 朝鮮国の産を第一 とする。 ○ハヤブサはタカの仲間で 鋭敏なものである。形も 大きくトビほどもあるので キジ・ガン・カモなどの大きな 鳥を捕る。ツルなどには ハヤブサを二羽かけるという。 鶽も同じ。 ○ハシタカはタカの小型のもの である。ハシタカの小型を コノリといい、さらに小さいものを ツミタカという。いずれも 形が小さいので小鳥を 【下段】 タカ ハヤブサ ハクタカ

英語訳

[Upper section] ○Hawk is a general term, with many varieties of different sizes, and they are fierce birds. They are also used in hunting to catch various birds. This practice dates back to ancient times when during the reign of Empress Jingu, hawks were first presented as tribute from Baekje. Since then, hawks have been cherished by generations of rulers. Korean hawks are considered the finest. ○The falcon is among the hawks a sharp one. Its form is also large, about the size of a kite, so it catches large birds like pheasants, wild geese, and ducks. For cranes and such, they use two falcons together. The same applies to jun. ○The sparrowhawk is a small type of hawk. The small sparrowhawk is called konori, and an even smaller one is called tsumitaka. Since they are all small in form, they catch small birds. [Lower section] Hawk Falcon White Hawk