東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 7 増補頭書訓蒙図彙大成

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 6:巻之12-13 - 翻刻

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 6:巻之12-13 - ページ 31

ページ: 31

翻刻

【上段】 ○鸚鵡(あふむ)はよく言鳥(ものいふとり) なり白青(しろあを)く又五 色(しき)あり青き羽(はね)赤(あかき) 喙(はし)あり唐鳥(からとり)なり ○竹鶏(やましぎ)は鷓鴣(しやこ)に似(に) てちいさく褐色(かういろ)にし てまだらに赤(あか)し 尾(を)なし蟻(あり)をくらふ 水辺(すいへん)にすむ ○鸜鵒(はゝてう)はかたち烏(からす) に似(に)て小くよく人(ひとの) 言(ものいひ)をなす尤(もつとも)唐鳥(からとり) なり ○蝙蝠(かふもり)はかたち鼠(ねずみ)に 似(に)てつばさは紙(かみ)をはる がごとしものなり 夏(なつ)より秋(あき)の末(すへ)まで 夜(よ)ことに飛(とび)めぐりて 蚊(か)を食(くら)ふ昼(ひる)は洞穴(ほらあな) にかくれ居(をる)つばさの さきにかぎ有てかゝりゐる 【下段】 鸚鵡(あふむ) 竹鶏(ちくけい) やましぎ 蝙蝠(へんふく) かふもり 鸜鵒(くよく) 哵哵鳥(ははてう)也

現代語訳

【上段】 ○鸚鵡(オウム)はよく言葉を話す鳥 である。白と青色で、また五 色のものもあり、青い羽と赤い 嘴を持つ。外国の鳥である。 ○竹鶏(ヤマシギ)はシャコに似て 小さく、褐色で まだら模様に赤い。 尾がなく、アリを食べる。 水辺に住む。 ○鸜鵒(ハハチョウ)は形がカラス に似て小さく、よく人の 言葉を真似する。これも外国の鳥 である。 ○蝙蝠(コウモリ)は形がネズミに 似て、翼は紙を張った ようなものである。 夏から秋の終わりまで、 夜ごとに飛び回って 蚊を食べる。昼間は洞穴 に隠れている。翼の 先に爪があってぶら下がっている。 【下段】 鸚鵡(オウム) 竹鶏(チクケイ) ヤマシギ 蝙蝠(ヘンプク) コウモリ 鸜鵒(クヨク) ハハチョウである

英語訳

[Upper section] ○The Oumu (parrot) is a bird that speaks well. It is white and blue, and there are also five-colored varieties, with blue feathers and a red beak. It is a foreign bird. ○The Chikkei (woodcock) resembles a francolin but is smaller, with a brown color and mottled red markings. It has no tail and eats ants. It lives near water. ○The Kuyoku (crested myna) has a form resembling a crow but smaller, and mimics human speech well. This is also a foreign bird. ○The Henpuku (bat) has a form resembling a mouse, with wings like stretched paper. From summer to the end of autumn, it flies around every night eating mosquitoes. During the day it hides in caves. It has claws at the tips of its wings and hangs from them. [Lower section] Oumu (Parrot) Chikkei (Woodcock) - Yamashigi Henpuku (Bat) - Koumori Kuyoku (Crested Myna) Also called Hahacho