翻刻
【右丁・白紙】
【左丁】
此書素は淡海先生初心の諸生に示し
たる辞なり予思わく世の人痘瘡に
依て児を失ふ事多くあれは不幸の
死をうらみ悔る事かきりなからん爰に
先生の先考寿庵先生仁術にふけり
曽て痘瘡治験録あり今其一方を
此篇発熱証治の下に著す其余は
現代語訳
【右丁・白紙】
【左丁】
この書は元々淡海先生が初心の諸生に示された言葉である。私が思うに、世の人は痘瘡によって子供を失うことが多くあるので、不幸な死を恨み悔やむことは限りないであろう。ここに先生の先考である寿庵先生は仁術に励まれ、かつて痘瘡治験録がある。今その一方をこの篇の発熱証治の下に記す。その余は