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【右丁 上段】
【太線での囲みの中 見出し】小笠原流(をかさはらりう)折形(をりかた)
男てふ いたのもの
女てふ 真のいたのもの
真(しん)ののしつゝみ おび
草(さう)ののし たんざく
くさ花 きやら
木の花 かけがう
【左丁 上段】
すへひろ くし
あふぎ しほつゝみ
やうじ
こせうのこ
すみふて
鷹(たか)のあしかり ゆがけ
手拭(てぬぐひ)ふくさ 中の帯(をひ)
【右丁 下段】
女 性(しやう)も世(よ)に多(おほ)し
ならひ給へや
習(なら)ふへし
めて
たく
かしく
【左丁 下段】
むかしより手習(てならひ)の状(じやう)とて男子(なんし)には手(て)
習(ならひ)をいさめ励(はげま)する書(しよ)のありて世(よ)に
弄翫(もてあそ)ぶ事としひさしいかなれば女
子には手ならふことをすゝむる文書(ふみ)の
なき事(こと)こそほゐなけれなどや
女子にもいさめてならはせざらん
とてある方(かた)にて門弟(もんてい)の女子(ちよし)に書(かい)て
あたえ給ふをひたすら乞(こひ)もとめて
世上(せじやう)の幼女(やうぢよ)手ならふ。いさみのために
さくら木(き)に彫(ゑり)て世(よ)に弘(ひろむ)るものなり
必(かならず)しも家(いへ)ごとにたくはえ教(をしへ)ばなんそ
衛(ゑい)夫人(ふじん)のごときも出(いで)ざらめや
現代語訳
【右丁 上段】
【太線での囲みの中 見出し】小笠原流折形
男蝶 板のもの
女蝶 真の板のもの
真の熨斗包み 帯
草の熨斗 短冊
草花 伽羅
木の花 掛香
【左丁 上段】
末広 櫛
扇 塩包み
楊枝
小小袴
墨筆
鷹の足狩り 弓掛
手拭い袱紗 中の帯
【右丁 下段】
女性も世に多くいます。
習いなさい。
習うべきです。
めでたく
かしく
【左丁 下段】
昔より手習いの書として男子には手習いを諫め励ます書物があって世に愛玩されることも久しいのに、女子には手習いをすすめる文書がないことこそ情けないことである。どうして女子にも諫めて習わせないのだろうかということで、ある方が門弟の女子に書いて与えたものをひたすら乞い求めて、世上の幼女が手習いを習う励みのために桜の木に彫って世に広めるものである。必ずしも家ごとに蓄えて教えれば、なんで衛夫人のような人も出ないだろうか。