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【頭部欄外 右から横書き】
古今六歌仙(こきんろくかせん)
【右丁 上段】
在原業平(ありはらのなりひら)
ねぬる夜の
ゆめをはか
なみ
まどろ
めば
いやはかなにも
なり
まさるかな
【縦線あり】
僧正(そうじやう)遍昭(へんじやう)
名にめでゝ
おれる
ばかり
ぞ
をみなへし
われおち
にきと
人にかたるな
【縦線あり】
文屋康秀(ふんやのやすひで)
吹からに
秋のくさ
木の
しほるれば
むべ山かぜを
あらしと
いふらん
【左丁 上段】
大伴黒主(おゝとものくろぬし)
思ひいでゝ
恋しき
ときは
はつ鳫
の
鳴てわたると
人はしら
ずや
【縦線あり】
喜撰法師(きせんほつし)
我いほは都の
たつみ
しかぞ
すむ
世をうち山と
人はいふなり
【縦線あり】
小野小町(おのゝこまち)
花の色は
うつりに
けりな
いたつら
に
わが身よに
ふるながめ
せしまに
【右丁 下段】
女中つね〴〵草
心をつかはず身をつかひ給ふ
べしさればとて立居(たちゐ)あら
ければ衣装(ゐ▢▢▢)損(そん)じ手足も
あらくなる物なり女も男
もつまはづれなり
心をつかはしとすれば物ぐさ
になりて愛々しくなき物也
下女などに愛憐(あいれん)のかけて
労(らう)を心のたのしみとし給へ
春の夜は四ッをかぎり冬の
夜は九ッをかぎりにやすみ
給ふべし永居(ながゐ)をすれば
下部くるしむなり
いわけなき児(ちご)はあいらしき
物なり姪(めい)甥(をい)のたぐ介(かい)
【左丁 下段】
抱あらば子のごとく能(よく)なづ
けて寵愛(てうあい)めされうつくし
きもてあそび物とし給へ
秋(あき)より冬(ふゆ)の夜はながし後
達?などあそびかたきとし
て哥貝(うたがい)絵貝(ゑかい)かいあはせ文(も)
字札(しふた)拾種香(じしゆかう)などあそび
給へ双六はかしかましくてわ
ろしされど女のしらさるは
野(や)なり碁(ご)しやうぎよし
夜なが過(すぎ)はいわけなき子は
とく寐(ね)させて人は手習ふみ
にてもあそび給へさては
筝(こと)琵琶(びは)しづかに心を楽(たのしむ)
ものはから【唐】大和のふみ又は
哥よむなどなり