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【右丁 上段】
広蓋(ひろぶた)に
上(かみ) 小袖つむ
には下まへ
下(しも) を上になし
つむなり
雁(かん)
鴨(かも) 魚(ぎよ)るい
祝言(しうけん)の
祝言 ときは
の時は 腹(はら)を合
頭を せて
むかひ つむ
合す べし
祝言(しうげん)
道服(とうぶく)
向ひ は
小袖(こそで) かま
【左丁 上段】
ちりめんは 川魚(かはうを)はせなかを
かくのこと むかふへかしら
く をもち出
つむ る人の右
なり の方へ
なして
つむ也
数(かず)多き
菓(くは) ときは
子(し) 頭をむ
の かふへなし
折(をり) せなかを
もち出る
人の左へ
なしつむ
べし
海魚(うみうを)は
はらを
鳫(がん)鴨(かも) むかふへ
なして
つねの つむ也
つみ 数(かず)多き
やう 時
頭(かしら)を左(ひだり) 頭(かしら)をむ
の羽(はね)の かふへせ
下へ入る なかを右へなしてつむなり
【右丁 下段】
左 中務(なかつかさ)
秋風(あきかぜ)の
ふくに
つけ
ても
とはぬ
かな
おきの
葉(は)なら
ば
をとは
して
まし
右 周防内侍(すはうのないし)
ちきりしに
あらぬ
つらさ
も
逢(あ)ふ事
の
なきには
えこそ
うらみ
さり
けれ
【左丁 下段】
左 殷富門院(いんふもんいん)
太輔(たゆふ)
なにかいとふ
よもながらへし
さのみやは
うきに
たへたる
いのち
なるべ
き
右 俊成卿(しゆんせいきやうの)女(むすめ)
俤(おもかげ)のかすめる
月そ
やとり
はるや ける
むかし
の
袖(そで)の
なみ
だ
に
現代語訳
【右丁 上段】
広蓋に
上 小袖を積む
には下前
下 を上にして
積むものである
雁
鴨 魚類
祝言の
祝言 時は
の時は 腹を合
頭を わせて
向かい 積む
合わす べし
祝言
道服
向かい は
小袖 釜
【左丁 上段】
縮緬は 川魚は背中を
このように 向こうへ頭
積む を持ち出
ものである る人の右
の方へ
向けて
積むものである
数多き
菓 時は
子 頭を向
の こうへ向け
折 背中を
持ち出る
人の左へ
向け積む
べし
海魚は
腹を
雁・鴨 向こうへ
向けて
通常の 積むものである
積み 数多き
方 時
頭を左 頭を向
の羽の こうへ背
下へ入れる 中を右へ向けて積むものである
【右丁 下段】
左 中務
秋風の
吹くに
つけ
ても
問わぬ
かな
置きの
葉なら
ば
音は
して
まし
右 周防内侍
契りしに
あらぬ
つらさ
も
逢うこと
の
なきには
えこそ
恨み
去り
けれ
【左丁 下段】
左 殷富門院
太輔
何か厭う
世も長らえし
さのみやは
憂きに
堪えたる
命
なるべ
き
右 俊成卿の女
面影の霞める
月ぞ
宿り
春や ける
昔
の
袖の
涙
だ
に
英語訳
【Right Page, Upper Section】
On a broad lid (hirobuta)
Upper when stacking kosode,
the lower front
Lower should be placed on top
when stacking
Wild geese
Ducks Fish
For celebratory
Celebratory occasions
occasions place belly
place heads together
facing when
each other stacking
Celebratory
Court dress
Facing is
kosode pot
【Left Page, Upper Section】
Crepe silk is River fish should have their backs
stacked facing away, heads
like toward the right
this side of the person
carrying them
when stacking
When many
Confec- heads face
tions away, backs
box toward the left
of the person
carrying them
should be stacked
Sea fish have
belly
Wild geese, ducks facing away
when
Normal stacking
stacking When many
method heads face
heads under left away, backs
wing to the right when stacking
【Right Page, Lower Section】
Left Nakatsuaksa
Autumn wind
blows, yet
still
even so
you don't ask
about me
if these were
fallen leaves
then
they would make
sound
indeed
Right Suhō no Naishi
Though not what
was
promised,
even
this pain—
when
there's no
meeting,
I cannot
let go
of resentment
【Left Page, Lower Section】
Left Infumon'in
Tayū
Why should I loathe
this world I've lived so long—
is it only
in sorrow
that I've endured
this life
it must
be
Right Daughter of Lord Shunzei
The moon hazed
by memories
has taken
Spring has lodging
of old
in
sleeves'
tears
alone