翻刻
○すけなり
大名と
なる
此大名は
きながし【着流し=袴をつけない着物姿】
さば
き
がみ【捌き髪=結わずに解き散らした髪】
なれ
ど
原本
に
ならひ
て
かくは
ゑ
が
かす
○とら
やまの
かみに
なる【山の神=妻】
此山の
かみは
大名のつまなり
女ぼうのことを山の
かみといふ
とわさもいと
ふるし
○五郎
太郎くわじや
となる
【枠】狂言花子【ここまで】
現代語訳
○祐成(すけなり)は大名となる
この大名は着流し(袴をつけない着物姿)で、捌き髪(結わずに解き散らした髪)であるが、原本に倣ってこのように絵が描かれている。
○虎(とら)は山の神(やまのかみ)となる
この山の神は大名の妻である。女房のことを山の神というのは言葉遊びもいと古い。
○五郎(太郎)は鍛冶屋となる
【狂言花子】