琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 下 - 翻刻

琉球沿革志 下 - ページ 66

ページ: 66

翻刻

【右丁】  潭に掩映し岸餘址北岸長隄の上蠣牆墉を連ね皆巨族  之に居す東西に跨り小橋あり渠を潜て田に入る東岸  小埠を突出し潭の中に跨る花樹森立し三面水に臨む  重陽の宴龍舟の戯をなす坐を此埠の上に設く  先木閣を埠王に設て綵を結ひ氈席四周し王客を揖し  て坐定り龍舟三其式福州の競渡龍舟に同しと云■【梭ヵ】長  三丈餘漿二十八人皆一色の衣《割書:一紅一|白一黒》毎舟中央鼓を設  く綵衣の小童撃て節をなす前後二綵衣の童五色の長  旗を執り船首の一人鑼を撃ち鼓と相応ず齊く龍舟太  平の詞を唱て以て聖徳遠に及ひ永く治平を享け海国 【左丁】  恩を蒙り忠を竭し仰て報するの意を歌ふ左右旋繞し  四岸士女匝観する者数百人龍舟の戯畢て国王先客を  辞し府第に回り仍て宴を北宮に開き演劇六折をなす  第一老人祝聖の事をなす老夫婦二人子孫五六人を率  て場に登り跪き国語にて詞を致す《割書:曰。当-今 聖天子。徳|高_二堯-舜 ̄ヨリ_一道邁 ̄ク_二■【湯ヵ】文 ̄ニ_一。八》  《割書:埏昭 ̄シ_二日-月之輝 ̄ヲ_一 一-統著 ̄ス_二車-書 ̄ノ之盛 ̄ヲ_一国-王夙 ̄ニ泍 ̄シ_一 聖-恩 ̄ニ_一。新 ̄ニ受_二|冊-封 ̄ヲ_一。天-使賁-臨 ̄シテ挙-国歓-忭 ̄ス。小臣老-夫-婦。生_二-長本-国 ̄ニ_一。年一-百二|十歳皆康-徤子-孫三百三-十餘-人。多 ̄ク有_下登 ̄リ_二仕籍 ̄ニ_一為_レ官 ̄ト者_上。挙-家|蒙_レ福 ̄ヲ子-孫 ̄ノ内有_下能歌-唱 ̄テ綵-舞 ̄スル者_上率-領 ̄シテ献_レ寿 ̄ヲ。老-夫-婦再-拝 ̄シテ先舞 ̄フ。|其 ̄ノ歌-詞 ̄ニ曰 ̄ク。王 ̄ノ徳如_レ海 ̄ノ民之父-母。受 ̄ク_二封 ̄ヲ於天 ̄ニ_一帯-砺永 ̄ク-固 ̄シ。舞罷 ̄テ群-|綵衣 ̄ノ童隊-■相-続 ̄ケ一 ̄ハ団扇 ̄ノ曲一 ̄ハ掌-節 ̄ノ曲一 ̄ハ笠舞曲一 ̄ハ籃-花曲》  《割書:以-上皆名 ̄ク_二|太平 ̄ノ歌 ̄ト》第二鶴亀二児父の仇を復する事を為す  第三鐘魔の事を為す《割書:此方の道成寺鐘|入の故事に似たり》第四天孫太平