翻刻
いろ〳〵と【色々と、】
せんぎ【詮議】
すれども【すれども、】
らうそく【蝋燭】
たてに【立に】
こまり【困り、】
ひそかに【密かに】
かぢやへ【鍛冶屋へ、】
きたり【来たり。】
ねだんは【値段は】
のぞみ【望み】
したいに【次第に、】
つかわす【遣わす。】
よなべにでも【夜なべにでも】
して【して、】
人のめに【人の目に】
かゝらぬ【掛からぬ】
よふに【ように】
たのむと【頼むと、】
ちうもんを【注文を】
見せ【見せ、】
すい【随】
ぶんあたまへらうそくの【分、頭へ蝋燭の】
ながれぬよふにたうをも【流れぬように】
つけか□かあたつて
き□□てはならぬ
ぼんぼりも【雪洞も】
いつしよに【一緒に】
いゝつけて【言いつけて】
くだされついでに【下され、ついでに】
かなづちも一本【金槌も一本】
とゝのへねば【調えねば】
ならぬと【ならぬと】
あつらへければ【誂えければ】
あまりたひ〳〵も【余り度々も】
なきさいくゆへ【無き細工故】
ふかつてなれと【不勝手なれど】
もちはもちやにて【餅は餅屋にて】
ぐつとのみこみ
うけとりけり
【右頁下】
かよふな【斯様な】
まるい物は【丸い物は】
むづかしふ【難しゅう】
ごさります【御座います】
か【ど?】かまるは【角が丸は?】
いかんだと
いわれては【言われては】
なり【なり】
ませぬ【ませぬ】
【左頁中】
とんだ【とんだ】
ながつちりな【長っ尻な】
きやくだ【客だ】