翻刻
ほど【程】
なく【なく】
した【支度】
くもできおれきれきの【も出来、御歴々の】
事なれは【事なれば、】
御じしんには【御自身には】
したまわず【し給わず】
ごだいさんにて【御代参にて】
明神のもんぜんまで【明神の門前まで】
ひやううちののりもの【鋲打ちの乗物=鋲乗物】
しやうふかわのおとも【菖蒲革の御供=菖蒲革装束の御供】
うしの【丑の】
上こくに【上刻に】
来り【来り】
かたへに【傍に】
とも【供】
まわりを【供回りを】
またせ【待たせ】
しんぼくのそば【神木の側】
までたゝひとり【まで唯一人】
おさたまりの【御定まりの】
しろしやうぞくてんきが【白装束、天気が】
よくてもたかあしだにて【よくても、高足駄にて】
九尺ばかりあるうしの【九尺ばかりある牛の】
ねている所をひよいと【寝ている所を、ひょいと】
またぎおもふうらみを【跨ぎ、思う恨みを】
とりころさんと五寸【取り殺さんと五寸】
くぎをかなつちにて【釘を金槌にて】
とん〳〵とゝんと【とん、とん、ととん、と】
うちこむ【打ち込む】
【右頁下】
やれ【やれ、】
おそろしや【恐ろしや】
おとこの【男の】
てぎはには【手際には】
いかぬ【いかぬ】
事じや【事じゃ】