翻刻
新之丞【新之丞】
瀧川か所にて【瀧川が所にて】
はら【腹】
たち【立ち】
けれ共【けれ共】
すこしも【少しも】
とめも【止めも】
せず【せず】
かへし【帰し】
けるゆへ【ける故】
これまで【これ迄】
いろ〳〵【色々】
たまされ【騙され】
かよいしが【通いしが】
かないの【家内の】
ものにも【者にも】
めんぼくも【面目も】
なく【なく】
おもへは【思えば】
〳〵【思えば】
はらのたつ【腹の立つ】
もはや【最早】
ひとめも【一目も】
見るしよ【見る、所】
ぞんもなしと【存もなしと】
大いそ【大磯】
かよひを【通いを】
さつはりやめ【さっぱり止め】
うちに【家に】
ばかり【ばかり】
とぢ【閉】
こもり【籠り】
四きの【四季の】
ほつくを【発句を】
かんかへたり【考えたり】
百いんの【百韻の】
てんとりでも【点取りでも】
して【して】
たのしみ【楽しみ】
これほど【これ程】
おもしろい【面白い】
事をして【事をして】
よしなき【由無き】
事に【事に】
おもひたしても【思い出しても】
くちおしいと【口惜しいと】
おもひけり【思いけり】
【右頁中】
けいせいといふても【傾城と言うても】
女ほうと【女房と】
いふても【言うても】
こいさ【恋?さ】
【右頁中下】
けいせいといへば【傾城と言えば】
こいになりますか
【右頁下】
おつかいか【御使いが】
かへり【帰り】
ました【ました】