翻刻
わかとのは【若殿は】
御ほふこふを【御奉公を】
たいせつに【大切に】
つとめ【勤め】
ごけらいの【御家来の】
うち【内】
にも【にも】
おきにいりと【お気に入りと】
いふもなし【言うも無し】
みな〳〵しごく【皆々至極】
つとめよく【勤め良く】
おすきといふ【御好きという】
事もなければ【事もなければ】
とりいる事も【取入る事も】
なしあるやつ【なし。あるやつ】
なれどおそばの【なれど、御側の】
うちにねいじん【内に、佞臣】
ものにてばんばの【者にて番場】
忠太がおいに【忠太が甥】
ばんばの忠二といふものあり【番場の忠二という者あり】
おりを見やわせごむほんをすゝめ申【折を見合わせ、御謀反を勧め申す。】
御ぜんは御かくもんやふげいの【御前は御学問や武芸の】
ごけいこばかりあ□してはきつう【御稽古ばかり】
ごこんのどくて御座ります【御根の毒で御座ります】
ちつと
□□よふの【御加?養の】
ために
おしのびで【御忍びで】
おいで【御出で】
なさるが【なさるが】
よろ【宜】
しう【しゅう】
ござります【ござります】
なんぼ【なんぼ】
御ほふ【御奉公が】
こうが
御だいしでも【御大事でも】
御びやうきでも【御病気でも】
でましてはと【でましては】
わたくし【私】
どもはきつうくろうふに【共は、きつう苦労に】
なりますとしんじつの【なりますと、真実の】
よふにこじつける【様にこじつける】
【右頁下】
おふさ【おうさ】
そうた【そうだ】
〳〵【そうだ】
【左頁下】
まつおき【先ず、御気】
ばらしに【晴らしに、】
つるがおかの【鶴ヶ岡の】
八まんまへ江【八幡前へ、】
御出あそはせ【御出遊ばせ。】
きた〳〵では【?、?では、】
きがはれ【気が晴れ】
ます【ます】