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コレクション: STAGE9

天変地異 - 翻刻

天変地異 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

ければ之(これ)が為(た)メ人命(じんめい)を助(たす)け家蔵(いゑくら)を守(まも)り恩沢世(おんたくよ)に 及(およ)へること際限(さいげん)なし此柱(このはしら)を造(つく)るには銅(あかゞね)を第一(だいゝち) とすれども値貴(あたひたつと)きを以(もつ)て尋常(じんしやう)鉄(てつ)にて造(つく)るもの  多(おほ)し前(まへ)には大(おほひ)なる金物(かなもの)の下(しも)に座(すわ)るを戒(いまし)め爰(こゝ)に は雷避(かみなりよけ)のため鉄(てつ)或(あるひ)は銅(あかゞね)の柱(はしら)を造(つく)ると云はゞ|人(ひと) の不審(ふしん)を招(まね)くべし元来(ぐわんらい)此柱(このはしら)を建(たて)る主意(しゆい)は雷(かみなり)を 避(さけ)るためにあらず雷(かみなり)を引寄(ひきよ)せ善(よ)き導(みちび)きものよ り速(すみやか)に地中(ちちう)に散(ちら)し余所(よそ)の災(わさわい)を救(すく)ふためなり先(ま)ツ 建(た)てんと思(おも)ふ屋根(やね)の上(うへ)に図(づ)の如(ごと)く尖(とが)りたる金(かね) の柱(はしら)を建(た)て四尺(ししやく)許(ばか)り も屋根(やね)より高(たか)くし上(かみ) 四尺(ししやく)は黄金(わうごん)或(あるひ)は白金(はくきん) にて鍍金(めつき)すべし左(さ)な くば錆附(さびつ)きて越歴(ゑれきとる)伝(つた) はり難(がた)し尖(とがり)の所(ところ)は一(いつ) 本(ぽん)に造(つく)るもあり或(あるひ)は ニ三本(にさんぼん)に造(つく)るもあり 柱(はしら)の太(ふと)サは径(わた)り六分位(ろくぶぐらい)