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コレクション: STAGE9

天変地異 - 翻刻

天変地異 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

百八十六年(ひやくはちじうろくねん)我貞享三年(ていきやうさんねん) 英国(いぎりす)の「りんこふるんしい る」に生(うま)れたる「すちゆけり」 と又一人(またいちにん)は同国(どうこく)の人(ひと)「ぷり すとり」とて両人(りやうにん)とも名高(なだか) き学者(がくしや)なるが地震(じしん)の発(おこ)る は越歴(ゑれきとる)の所為(わざ)なりと説(と)け り斯(かく)大古(おほむかし)より種々(しゆ〴〵) 様々(さま〴〵)の説(せつ)あれとも 近代(きんだい)の発明(はつめい)にて地(ち)の底(そこ)は一面(いちめん)の火(ひ)なるに岩(いは)の 上皮(うはかわ)を被(かぶ)り其上(そのうへ)に土地(とち)を戴(いたゞ)き人(ひと)の住所(じうしよ)となれ り此上皮(このうはかわ)に隙(ひま)ありて水漏(みづも)れ火(ひ)の中(なか)へ流(なが)れ入(い)り しもの蒸(む)されて湯気(ゆけ)となり積(つみ)て出(いで)んとすれど も出口(でくち)なく之(これ)が為(た)メ震動(しんどう)を発(おこ)すと云(い)ふ信(まこと)なる説(せつ) なり地震(じしん)の災(わざはひ)は強(あなが)ち震動(しんどう)の強弱(きやうじやく)によらすその 震法(ふるへかた)の模様(もやう)により強(つよ)きも災(わざはひ)の軽(かろ)きあり弱(よわ)きも 災(わざはひ)の甚(はなはた)しきあり即(すなは)ちその模様(もやう)四通(よとほ)りにて左右(さゆう) に動(うご)くあり上下(うへした)に動(うご)くあり抗(あげ)るあり旋(まは)すあり