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コレクション: STAGE9

天変地異 - 翻刻

天変地異 - ページ 19

ページ: 19

翻刻

方(かた)ならず恐(おそ)れしものなり当時(たうじ)は世(よ)の中(なか)。大(おほひ)に開(ひら) け千万里(せんまんり)の遠方(えんぽう)をも見(み)るべき望遠鏡(とほめがね)を造(つく)り出(いだ) し之(これ)を以(もつ)て天文(てんもん)を窺(うかゞ)ふゆへ彗星(はゝきほし)の尾(を)は湯気(ゆげ)の 如(ごと)き薄(うす)きものにて星(ほし)の体(たい)も殊(こと)の外(ほか)薄(うす)きものと 云(い)ふ其証拠(そのしやうこ)には星(ほし)の体(たい)を透(す)き通(とほ)し遠(とほ)き星(ほし)の光(ひかり) を見(み)るべし尾(を)に至(いた)りては格別(かくべつ)軽(かろ)きものにて或(あ) る天文家(てんもんか)その掛目(かけめ)を算(はか)り出(いだ)せしに二三十目位(にさんじうめぐらい) もあるべしと云(い)へり彗星(はゝきほし)のうち体(たい)ありて尾(を)な きものあり或(あるひ)は尾(を)ありて体(たい)なきものあり一尾(いちび) を曳(ひ)くも のあ り 又(また) 六尾(ろくび) を曳(ひ)く