翻刻
【右丁 上部】
日〳〵のおふひ□□【やう】
はんねにくるもの
ひきもきらす【絶え間がない】
され共まくら 【ARC古典籍DBで「ま」を確認】
一ツにてもど
かしくたゝ
ねなどはこと
わりをいゝ
ひとゝきね
はかり一日に
七ツならでは
きやくも
とらすそれ
からとまり
を壱分
とりなか〳〵
てまへでなと
はつねの
ゆめより
ほかはみた
事もない
くらいの
【左丁 上部】
ことかほみ
せのさじき
のよふに十日も
さきへいゝこみ【言い込み=申し込み】か
ありくるとはきやく
かねるゆへなんの
せわもなくくる
ものもてまへの
おもふ事を二百
ばかりでみよふ
ならうまい
ものそのうへひるか
なおしにする【刷りの違うもので確認、遊里言葉で延長すること】
ものもあり
まつひとゝき〳〵
おむかいを
かける
【右丁 下部】
ちやは
あがり
ます
な
ね
そ
びると
ごそん
じや
【左手 下部】
ごを〳〵
現代語訳
【右丁 上部】
日々の評判で、半値でやってくる者が引きも切らない。しかし枕が一つだけなので、もどかしく、ただ寝るなどは理屈を言って一時間寝るばかり。一日に七つ(の時間枠)でなければ客も取らず、それから泊まりを一分取り、なかなか手前(店主)でさえ、いつもの夢より他は見たこともないくらいのことだ。
【左丁 上部】
顔見せの桟敷のように十日も先まで申し込みがあるくらいだ。これは客が兼ねる(重なる)ので何の世話もなく、やって来る者も手前の思う事を二百(銅)ばかりで見ようと思うが、うまくいかない。その上、昼間に延長する者もあり、まず一時間ごとにお向かいを賭ける。
【右丁 下部】
茶は
上がり
ます
何
寝
そ
びると
ご存じ
や
【左丁 下部】
ごを〜
英語訳
【Right page, upper section】
Due to the daily reputation, customers coming for half price never cease. However, since there is only one pillow, it's frustrating, and for those who just want to sleep, he makes excuses and allows only one hour of sleep. He takes no more than seven time slots per day, and then charges one bu (silver coin) for overnight stays. Even the proprietor himself has hardly ever seen dreams other than his usual ones.
【Left page, upper section】
Like the box seats at a kabuki face-showing performance, reservations are made ten days in advance. Since customers overlap, there's no trouble at all, and those who come thinking they can see their desired dreams for about 200 copper coins don't succeed. Moreover, some extend their time during the day, so first, every hour they wager on the neighbor.
【Right page, lower section】
Tea is
served
What
sleep
if you doze off
do you know
【Left page, lower section】
Go~ (sound effect or incomplete word)