翻刻
【右丁・上段】
さうのしうけんには引わたし
のさんほうにふかく三枚の
せ右のかたにこんふ三つ左
にかちぐり五つまん中には
のし三ついつれものりに
て付てよし前の方には
かはらけ三枚わにのせて
をくてうしのかちわにすゝ一
ついすゝの口にめてふおてふ
松とたちはなとを付る也
かゝみのかさり
【挿絵】
【右丁・下段】
四十五
むかし。男有けり。人のむすめの《振り仮名:かしつくいか|おやのいつきかしつく也》で此男に物いはんと
思ひけり。うち出んことかたくや有けん。物やみに成てしぬべき時に
。かくこそ思ひしかといひけるを。親聞付てなく〳〵つげたりけれは。まどひ
《振り仮名:きた|なり平也》りけれと。《振り仮名:しに|女也》けれは。《振り仮名:つれ〳〵にこもりを|われゆへに死たるなれはいみにこもる也》りけり。時はみな月の晦日
。いとあつき比ほひに。よひはあそびをりて夜更てやゝすゝしき
風ふきけり。ほたるたかふとびあがる。此男見ふせりて
後撰
ゆく蛍雲のうへまでいぬべくは秋風吹とかりにつげこせ
暮がたき夏の日くらしなるむれはそのことゝなく物そかなしき
四十六
昔。男いとうるはしき友有けり。かた時さらずあひ思ひりけるを人の国へ
いきけるをいとあはれと思ひて別にけり月日へておこせたる文にあさ
ましくえたいめんせで月日のへにけることわすれやし玉ひ
けんと。いたく思ひわびてなん侍る世の中の人の心はめがるれは
わすれぬへき物にこそあめれ。といへりけれはよみてやる
【左丁・上段】
七五三のつ
【挿絵】
【左丁・下段】
【挿絵】