翻刻
【頁下段囲いの中に題】
けいこふ戯作■
北尾政美画
【頁上段】
しゆびよくりようじもすみたる
きうきように此ところにて
さくしやの山をお目に
かけませうと
介六とあげ
まきに
ちやばんの
しゆこう
を
こ
じ
つけ
させ
ける
【介六の図横に】
ねつ
きり
【同じくあげまきの図横】
はつ
きり
【頁上段本文続き】
やまひもきれて
ほんぶくのよろこびは
つきせぬはるのねむけのたねと
いちごさかへける
現代語訳
【頁下段囲いの中に題】
けいこふ戯作
北尾政美画
【頁上段】
手術による治療も済んだので、急遽この場所で作者の技量をお目にかけましょうと、助六と揚巻に茶番の趣向をこじつけさせた。
【助六の図横に】
熱切り
【同じく揚巻の図横】
初切り
【頁上段本文続き】
病も治って本復の喜びは、尽きせぬ春の眠気の種といちごが栄えた。