翻刻
【右丁】
十五
ほとときす
なかせて
みたき 古沢
柴垣に 十五 美知業
つもるふふ雪 初雪は
卯花の如 あとなくはれて
羽小松 をちかたに
龍兵【奥ヵ】 ふしのね白く
あらはれにけり
十五 十五
およひ折て【注】 おちたきつ
みる程もなし なかれて
ことしさへ はやき
花さく 岩間にも
春に きのふの
七日たらねは 水を
成田 氷にそ
秀明 見る
璓唫社
【注 指を折って(数える)】
【左丁】
十八 璦舎 大串
いかてさは 十五 有竹
水に数かく をしまれて
をし鳥そ みつから消ぬ
おもはぬ こころをは
妻を しはし
思ふともなく 木かけに
はするはつ雪
十五
しくれにも
雲かくれせぬ
月かけは
落葉の事に
さえまさりつゝ
天童
文歌堂