みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

地震考證 全 - 翻刻

地震考證 全 - ページ 28

ページ: 28

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とて人の連来りけれハふた親の欲tあれひひとり らでこハ〳〵処?にてなきかとて手を合せをがみ けると聞て 早世になき人と思ひしにかゝるすがたを見廻りの里  和田何某の妻臨月にて有けるに地震におどろき かけ出しけれハ俄に《ルビ:陣痛|シキリ》泣けれ庭さきにて玉の 如き男子を産めり 計らずもなゐに驚き《ルビ:陣痛|シキリ》して子かへり早□和田の初産 或人書斎に書を読居たりしが俄に地震の起 りし故かけ出さんとしけるが雨戸《ルビ:曲|まが》りて出る□り  がたけれハ詮方なく運を天に任すに然しと覚悟を 極め机上に向ひ読かけたる書を又々読居たりけるが 其内地震もをさまりいと静けくなりたり 聖賢の書を読徳歟なゐふるを居なからさけし君か功 山田氏の老母堀の内の祖師信仰なりしが棟木  にうたれ出ることなりかたけれハ一心不乱に観音