翻刻
も破らす禾田繁(タナツモノシシ)栄ふれはあらたまの亦
来ん年の必もゆたかなるへしさもこそは
闇も故らのみさとし【ルビ:諭】はなべての国に実のら
ざる稲の穂たちの秋の日にとり競へれば
増りつれ此|功勲(イサホ)ある御|稜威(イヅ)こそ末に流
るゝ御代をしもいや上つ代に巻かへす時にし
あれは天つ神国つ社に疇昔まての現在(ウツヽ)の
罪を今(ケフ)日よりはくひのやちたひ□の雄も
心そゝぎて倭文手纏(イヅダマキ)操かへしつゝおのづから
めくる月日も春秋の時にあひつゝ雨かせの静
けき御代を只願つれ
反歌
くたり御?国をいさめてゆるぎしは
ゆるがぬ御代にかへすなるらむ