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コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 311 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 311 (2) - ページ 60

ページ: 60

翻刻

【右頁上段】 美味(びみ)腹(はら)にあり ○鱗(うろこ)は魚龍(ぎよりやう)のうろこ なり鱗(うろこ)あるもの龍(りやう) これが長(ちやう)なり鯉(こい)は大小 ともにせなかに鱗(うろこ)の数(かず) 三十六/鱗(りん)あり ○鰓(さい)は魚(うを)の頬(ほう)の中(なか)の 骨(ほね)なり俗(ぞく)にこれをえ らといふ又おさとも云 ○鰾(へう)は魚(うを)の腹中(ふくちう)に有 ふえといふ魚脬(ぎよはう)なり 膠(にかは)につくりてにべと云 【右頁下段 挿絵】 鰭(き)《割書:はた》 《割書:ひれ》 鱗(りん)《割書:うろ| くず》 《割書:うろこ》 鰓(さい) 《割書: えら| おさ》 鰾(へう) 《割書: ふえ| にべ》 【左頁】 頭書(かしらがき)増補(ぞうほ)訓蒙(きんもう)図彙(づゐ)巻之十五    蟲介(ちうかい)《割書:此/部(ぶ)には野草(やさう)にすむもろ〳〵の蟲(むし)|川谷(せんこく)にすむ甲(かう)介ある虫(むし)の類(るい)をしるす》 【左頁上段】 ○亀(かめ)は四/肢(し)ひき つりなへたるにゝて くらふ瀉血(しやけつ)血痢(けつり) をとめ三十/年来(ねんらい) の寒嗽(かんさう)を治(ぢ)す ○鼈(どうがめ)は瘀血(をけつ)を下し 陰(いん)を補(おぎな)ひ婦人(ふじん)の 難産(なんざん)腰痛(こしいたむ)を治(ぢ)ス ○鱟(かぶとかに)は痔瘻(ぢろ)を治(ぢ)ス 虫(むし)をころす多(おゝ)く食(くら) 【左頁下段 挿絵】 龜(き)《割書: |かめ》 鼈(べつ)《割書: すつ|  ほん| |どうがめ》

現代語訳

【右頁上段】 美味は腹にある。 ○鱗(うろこ)は魚や龍のうろこである。鱗があるものは龍がその長である。鯉は大小ともに背中に鱗の数が三十六枚ある。 ○鰓(えら)は魚の頬の中の骨である。俗にこれをえらといい、またおさとも言う。 ○鰾(うきぶくろ)は魚の腹中にあるもので、ふえという。魚脬のことである。膠(にかわ)に作ってにべと言う。 【右頁下段 挿絵】 鰭[はた/ひれ] 鱗[うろくず/うろこ] 鰓[えら/おさ] 鰾[ふえ/にべ] 【左頁】 頭書 増補訓蒙図彙 巻之十五 蟲介(この部には野草に住むもろもろの虫、川谷に住む甲介ある虫の類を記す) 【左頁上段】 ○亀は四肢を引きつらせたような状態にして食べる。瀉血・血痢を止め、三十年来の寒咳を治す。 ○鼈(スッポン)は瘀血を下し、陰を補い、婦人の難産・腰痛を治す。 ○鱟(カブトガニ)は痔瘻を治す。虫を殺す。多く食べ[続く] 【左頁下段 挿絵】 龜[かめ] 鼈[すっぽん/どうがめ]