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コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 311 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 311 (2) - ページ 90

ページ: 90

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【右頁上段】 ○鴉瓜(からすうり)は火(ひ)をくだし咳(せき)を治(ぢ)し 痰(たん)をそゝぎのどを利(り)す 土瓜(とくは)赤雹子(せきはくし)同 ○燕覆(あけひ)は膀胱(ばうくはう)を治(ぢ)し癰(よう)を 消(せう)し腫(はれ)をさんじ能(よく)乳汁(にうじう)を通(つう)ス ○甜瓜(からうり)は熱(ねつ)をのぞき小/便(べん) を利(り)し煩渇(はんかつ)をとむ暑(しよ) 月(げつ)にくらへば暑(しよ)にあてられず ○苦瓜(つるれいし)は邪熱(じやねつ)をのぞき労(らう) 乏(ぼく?)をおぎなひ心(しん)をきよく し目(め)をあきらかにす 錦茘枝(きんれいし) 癩葡萄(らいぶだう) ○烏柿(うし)はあまほしなり 火柿(くはし)同 醂柿(りんし)はさはしがき 烘柿(こうし)つゝみがき白柿(はくし)はつり がきなり 【右頁下段 挿絵】 胡椒(こせう)《割書:まるはじ|   かみ》   《割書:一名|木奴(もくぬ)》 龍(りう) 眼(がん) 《割書:円眼(えんがん)|茘奴(れいぬ)同》 鴉瓜(あくわ)《割書:から| す|う| り》 甘蔗(かんしや)《割書:さたう| だけ》 燕(ゑん)  覆(ふく) 《割書:一名|桴棪| 子| あけび》 【左頁上段】 ○蔕(てい)は瓜(うり)の蔕(ほそ)柿(かき)の蔕(へた) なり又/蒂(てい)につくる㚄(てい)同 柿(かき)茄(なすび)などのへたなり ○莍(きう)は櫧(かし)櫟(いちゐ)などの実(み)を もる房(はう)なり俗(ぞく)にかさと云 ○仁(にん)はくだものゝ核(さね)のうち にあるものなり 梅仁(ばいにん) 桃仁(とうにん) 杏仁(きやうにん)なり 薬(くすり)にもちゆ ○核(かく)は梅(むめ)桃(もゝ)《割書:補》その外すべて くだもの又は瓜(うり)茄(なすび)のさね也 核(さね)の中(うち)薬(くすり)にもちゆるもの あまたあるなり ○紫糖(くろざたう)はおほく食(くら)へば心(しん) 痛(つう)し長虫(ちやうちう)を生(しやう)す 【左頁下段 挿絵】 《割書:まくは| うり》 甜(てん)  瓜(くは) 《割書:から| うり》 《割書:にがうり》 苦(く)  瓜(くは) 《割書:つる| れい|  し》 白(はく) 柿(し) 《割書:つ| り|がき》 烏柿(うし) 《割書:あま| ぼ| し》 蔕(てい) 《割書: ほそ| へた》

現代語訳

【右頁上段】 ○烏瓜(カラスウリ)は火を下し、咳を治し、痰を濯ぎ、喉を利する。 土瓜、赤雹子と同じ。 ○木通(アケビ)は膀胱を治し、癰を消し、腫れを散じ、よく乳汁を通す。 ○甜瓜(マクワウリ)は熱を除き、小便を利し、煩渇を止む。暑月に食べれば暑気にあたらない。 ○苦瓜(ツルレイシ)は邪熱を除き、労乏を補い、心を清くし、目を明らかにする。 錦茘枝、癩葡萄とも呼ぶ。 ○烏柿(ウシ)は干し柿である。 火柿と同じ。醂柿は渋柿、烘柿は包み柿、白柿は釣り柿である。 【右頁下段 挿絵】 胡椒《丸はじかみ、一名木奴》 龍眼《円眼・茘奴と同じ》 烏瓜《カラスウリ》 甘蔗《砂糖竹》 燕覆《一名桴棪子・アケビ》 【左頁上段】 ○蔕は瓜の蔕、柿の蔕である。また蒂に作る。蒂と同じく、柿、茄子などのヘタである。 ○莍は樫、櫟などの実を盛る房である。俗に「かさ」という。 ○仁は果物の核の中にあるものである。 梅仁、桃仁、杏仁があり、薬に用いる。 ○核は梅、桃、その他すべての果物、また瓜、茄子の種である。 核の中で薬に用いるものが数多くある。 ○黒砂糖は多く食べれば心痛し、寄生虫を生ずる。 【左頁下段 挿絵】 甜瓜《マクワウリ・カラウリ》 苦瓜《ニガウリ・ツルレイシ》 白柿《ツリガキ》 烏柿《アマボシ》 蔕《ホソ・ヘタ》