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コレクション: コレクション3

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 139 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 139 - ページ 135

ページ: 135

翻刻

  には采女正様より城相渡可申旨御墨付致到来候士共江申渡候処   何も承之納得仕無用之者来る十四五日迄に引払申筈に申付候由也 〇一右之通御一家様方よりも追々無異義城引渡可申旨御副止に   候得共内蔵助初同志之者兎角御城離散之義無本意存   候に付切腹之覚悟相極居申候処多川月岡之両使四月十一日   に致帰着於江戸之様子申聞せ采女正殿ゟ之御書幷江戸之首   尾之口上書見せ申候処内蔵助初打寄致相談候は右存念之   書付責而於大坂成共御目付中様江差出候得は能候に其義無   之帰着之事心外之至に候押返し大坂迄差出し候内には

現代語訳

采女正様より城を引き渡すべき旨の御墨付きが到来したので、士たちに申し渡したところ、皆これを承知し納得して、不要な者は来る十四、五日までに引き払うよう申し付けたとのことである。 ○一、右の通り御一家様方からも追々異議なく城を引き渡すべき旨の御副書が届いているが、内蔵助をはじめ同志の者たちは、とかく御城を離散することを本意でないと存じ、切腹の覚悟を決めていたところ、多川、月岡の両使が四月十一日に帰着し、江戸での様子を申し聞かせ、采女正殿からの御書並びに江戸での首尾の口上書を見せた。これを見た内蔵助をはじめとする者たちが寄り集まって相談したのは、右の存念の書付を、せめて大坂においてでも御目付中様へ差し出せばよいのに、その義がないまま帰着したことは心外の至りである、押し返して大坂まで差し出す間には