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ゐ んくわや墓へ 手向られ
の ひ〳〵として 置たるは
お く病神の 氏子とや
く ちおしとは おほさぬか
や や時過る 比まても
ま ぢ〳〵として 涙くみ
け ふさめ顔て 居給ふは
ふ かいなしとや 申すらん
こ しの抜たる なりをして
え 戸の住居も けからはし
て ん下の人の 爪はしき
あ さましき身 の風情かな
さ すか由緒の 有ゆへに
き らの家より やしなはれ
ゆ みやの家来 うとけれは
め いわくさうな 顔をして
み くるしいめに 逢給ふ
し しても恥は ぬけまいそ
ゑ きなき命 延んより
ひ そう石ても 呑給へ
も しなからへて 居るならは
せ 上の人の あなとられ
す いさんせられ 其後は
京 の批判も 恥の上杉
かそへ歌
一とや人の悪みし上野か二とや弐つともなき首とられ三とや
現代語訳
ゐ 陰徳や墓への手向けを受け
の のんびりとして置かれているのは
お 奥病神の氏子であろうか
く 口惜しいとは思わないのか
や やや時が過ぎた頃まで
ま まじまじとして涙を汲み
け 今日も憂鬱な顔でいらっしゃるのは
ふ 不甲斐ないと申すだろう
こ 腰の抜けたような様子をして
え 江戸の住まいも見苦しく
て 天下の人々の爪弾きを受ける
あ 浅ましい身の有様であることよ
さ さすがに由緒があるゆえに
き 吉良の家より養われているが
ゆ 弓矢(武士)の家来たちに疎んじられれば
め 迷惑そうな顔をして
み 苦しい目に遭いなさる
し しかしながら恥は消えまい
ゑ 意気地なき命を延ばすより
ひ 毒を服してでも飲みなさい
も もしそのまま生きながらえているならば
せ 世上の人々に侮られ
す 推参(非難)されて、その後は
京 都の批判も恥の上杉
数え歌
一つや人の憎んだ上野が 二つや二つともない首を取られ 三つや
英語訳
Wi Hidden virtue, receiving offerings at the grave
No Placed there leisurely
O Is he a parishioner of the plague god?
Ku Does he not think it regrettable?
Ya Even after some time has passed
Ma Gazing intently and shedding tears
Ke Today too, sitting with a melancholy face
Fu People must call this pathetic
Ko With a spineless appearance
E Even his Edo residence is unseemly
Te Scorned by all the people under heaven
A What a wretched state of being
Sa Indeed, because of his lineage
Ki He is supported by the Kira house
Yu But shunned by warrior retainers
Me He wears a troubled expression
Mi Suffering through painful experiences
Shi Yet his shame will never fade
E Rather than preserving this cowardly life
Hi He should drink poison
Mo If he continues to live on like this
Se Despised by people of the world
Su Criticized and scorned, afterward
Kyo Even Kyoto's judgment - the shameful Uesugi
Counting Song
One - the Kōzuke that people hated; Two - losing both heads; Three -