翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 24

ページ: 24

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【右丁】 行都合廿二三日天気追風も能と見へ海上 凡千里計りも有へきと思ふ遠き湊に 走着此湊を後に聞ば■らろくといふ爰 も数千間有湊城下にて船頭の家かと見へし所 へ連此所に七人一所に置ぬしはらく日数を 送りけるが聞もなれぬ鳥の聲見なれぬ花の手■ イ異なる草あやしき木を見るに付此遠国に 送られて何と成行身の果と思ひくらしなき 【左丁】 明してぞすごしける同五月末の頃役人 と覚しき人来り七人の内を■り出せる様々の 躰に見へて金兵衛市三郎定五郎長太弥吉 都て五人を連出る名残りのかなしさにいつくへ 行か■と成しとも答へも分らされば只なく計り の事共也此所 冬(フユ)と思ふ頃も雪ふらず してさむからす夏きたりけれともたへがた き程暑からす明ても暮ても草木の花