翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 25

ページ: 25

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【右丁】 たへずなり然るに酉の六月中頃に船方四 人乗たる舟子共かの弐人の者共に此船に のれよと言により何かはしらねとも打乗はそ らろくの湊を出船して十日ばかりの舟路を 得て小き湊に着船する在家のはし家に 宿をきはめ食事をあたへ決して弐人を外へ 出さず人の出入も制しける弐人ともに是はま た何かなるうき目にあふ事よと安き心 【左丁】 はせざりけり■日数過て弐人か延し髪さ かゆきをそらせ元腹させて日本ふうに髪 結せろしやの羽織を着せ近きあたりに舞台(ブタイ) かと見へし所に連行太鼓をたゝきちやるめ らをふき賑々して見へにける扨近辺の人 々集る事おびたゝしき也是皆見物人と 見へたり扨弐人に日本の歌をうたひてお どり給へ舞給へとひたすらにすゝめける