翻刻
【右丁】
七は。へつとふ。八は。わろう。九は。さんがあ。十は
さうほろと言しかれ共此所 諸(シヨ)国の出会所
にて言葉ものゝ名も皆それ〳〵に違ふ是に
依て他所より来る者の言葉に一を。い。二を
る。三を。ざん。四を。す。五を。ろ。六を。ろ。七を。ち。八を
は。九をきう。十を。し。百を。へ。千を。ちゑん。万
を。はん。とか様にも言也 然(シカ)るに程なく戌の年も
くれて亥の年の祝儀をなすゆへ甚だ家内
【左丁】
いそかはしく也先座敷客の間は天井に唐ざう
■の木綿を懸合せて是にて張替る扨壁も
同しく此品にて張かへる大歳の夜は門口に
大きなるとふろうを燈し門戸を閉て悦ひ
こもる体なり元朝には朝七ツ頃より衣服を
改め互に年始之礼に往来す其言葉には礼者
よりさうまつたと言内よりは。ほうろうてと
答へる是祝儀の詞成るへし銘々の名を