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出て曰く願わくば某百五十の勢を
引て加勢し労れはてたる日開野勢
を一戦に追立(おつたつ)べし必ず気を労(ろ)し
給ふなと申ければ大将六右衛門大ひに
悦び足下加勢致しくれなば我又何
のうれへかあらん早〳〵出陣あるべしと
百五十疋の狸を添へて八兵衛に後詰(ごつめ)
させけり八兵衛は即時に手勢を率し
浜手をさして急(いそ)ぎ行けり爰に
又禁長は今朝より津田山にのぼり浜
手の様子を伺ひしに味方十分 勝(しやう)
利(り)を得て敵方より六右衛門へ加勢を乞
八兵衛に百五十を添て遣はし今は本
陣もわづか三百あまりにて守り居け
るゆへ時分はよしと下知するにぞ速(はや)り
切たる味方の狸我一に山を下(さが)り敵陣へ
小石大木を投かけ〳〵真先には小鷹同
熊鷹火玉金の鶏(にわとり)中陣には禁長