翻刻
【資料には黒丸の半円のかまぼこ型の記号が書かれているが、入力の便宜上●とした】
●[七十一]うつし 菽乳(とうふ) 紅魚(たい)の胾(おほきりみ)と大骰(おほさい)に切たる豆腐と 一鍋(いつしよ)に
瀹(ゆに)し胾(きりみ)をのけとうふばかりに 老姜(しやうが)醤油かけすり
柚(ゆ)をおく
[七十二] 冬(とう)至 夜(や)とうふ 壱 挺(てう) を 羅紋(ぬのめ)をさり四方(よはう)をきりおとし
角(かく)を正(たゝし)くし復(また)角(かど)をとりて八 角(かく)にし こぐちぎりに
五六分にきり酒しほ豆油(しやうゆ)に 勺薬(かげん)し 烹(に)て汁をしぼり
油麻(しろこま)白豆腐(しらとうふ)よくすり合(あはせ)かける也 勿論(もちろん)右(みぎ) の八 角(かく)に
つくるときの屑(おとしくず)をすりて用(もちゆ)るなり○ 紫野(むらさきの)大徳寺(だいとくじ)
の 冬夜(とうや)とうふは全(まる)やきの小口切を味曽(みそ)にてよく烹(に)て
右の品をかける也 冬至(とうじ)の夕(よ)大徳寺(だいとくじ)一山 各院(てら〳〵)こと〳〵
く此豆腐を烹(に)る節物(せつぶつ)なるよし
[七十三] 味曽漬(みそつけ)とうふ [十五]おしとうふをみの紙に包み味曽
に一夜つけをくなり 和調(てうみ)好(この)みに 随(した)がふ
[七十四] 菽乳麪(とうふめん) [十]かみなり豆腐の下(ところ)に出たる砕(くだき)豆腐の如
くし 青菜(あをな)の 微塵(みじん)刻(きざみ)と豆腐と等分に油にて炒(ゐり)つけた
るを水(みづ)を入れ烹(に)て○ 索麪(そうめん)を少(すこ)しこはめに瀹(ゆでゝ)よく洗(あら)ひ