翻刻
【右丁】
又は[四十九] 備後(びんご)とうふのうゑへよそひ或は木のめでんがく
の上へよそふみなすべてうづみ豆腐といふ
[九十九] 鞍馬(くらま)とうふ 壱 挺(てう)ふたつ切ぐらいにして油にて煠(あ)げ
皮(かわ)をむきとりてまろく造(つく)り瀹(ゆに)して梅醤(うめみそ)かけ罌粟(けし)
にても胡麻(こま)にてもふる○又酒しほ稀醤油(うすしやゆ)にて烹(に)
てすり秦椒(さんしやう)をくもよろし
●[百] 真(しんの)うどん豆腐(とうふ) 鍋(なべ)ふたつをならべ二ケなべとも湯(ゆ)を最(もつとも)よく
湯玉(ゆたま)のつたほど沸(たぎら)しをき切たる豆腐を羅匕(あみしやくし)にて
【左丁】
すくひ一方の鍋(なべ)へ羅匕(しやくし)なからつけひたしたるまてに
て直(ぢき)にあたゝめをきたる器(うつわ)へよそひ今一方(? いつはう)のにゑ
湯をそゝぎ入れ出(いた)す也 烹(に)るにおよばすして烹調(にかげん)最(もつとも)
妙(めう)なり幾数十人(いくすじうにん)に供(もてな)すといふとも始終(しじう)烹調
少(すこ)しもかわらず○汁は豆油(しやうゆ)壱升酒三合だし
汁五合ひとつに煮(に)かへし別の中ちよくに入れ擦し
大根 辣茄(とうからし)の末(こ)葱白(しろね)の微塵刻(みぢんきざ)み陳皮(ちんぴ)の細末(さいまつ)
浅草紫菜(あさくさのり)を加料(かやく)に用ゆ○或は胡椒(こしやう)一 品(しな)にても
○切やうは凝菜(ところてん)のつき出(た)しさきの羅(あみ)を絹絲(きぬいと)にて
造(こしら)へ温湯(うんたう)の中(なか)へむけてつき出(いた)すなり尤其つさ【きヵ】いだ