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【死に物狂いで戦う五郎将為】
大葦原(おゝあしわら)の四良 将平(まさひら)
は将門(まさかと)うたれぬと
聞(きゝ)自害(しがい)して死(し)す
五良 将為(まさため)は死物(しにもの)ぐ
るひに戦(たゝかひ)けるに
荒川(あらかは)弥(や)五郎と
名(な)のり将為と
おしならべて
組(くん)で落(おち)上(うえ)を
下(した)へと揉合(もみあい)
けるが将為(まさため)
力(ちから)やまさり
けん弥五郎
を下(した)に組(くみ)
しき首(くび)を
掻(かき)て立(たち)あがるを
現代語訳
【死に物狂いで戦う五郎将為】
大葦原の四郎将平は、将門が討たれたと聞いて自害して死んだ。五郎将為は死に物狂いになって戦っていたところ、荒川弥五郎と名乗る者と将為が並んで組み合い、落ちて上になり下になりと揉み合っていたが、将為の力が勝っていたのか、弥五郎を下に組み敷いて首を掻き切って立ち上がろうとした。
英語訳
【Gorō Masatame Fighting in Desperate Fury】
Shirō Masahira of Ōashiwara, upon hearing that Masakado had been struck down, committed suicide and died. Gorō Masatame was fighting in desperate fury when he grappled alongside one who called himself Arakawa Yagorō. They fell and wrestled, rolling over and under each other, but Masatame's strength seemed to prevail—he pinned Yagorō beneath him, slit his throat, and was about to stand up.