みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間焼見聞實記 - 翻刻

浅間焼見聞實記 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

かるい沢辺にては四日五日の比ゟはいきたる心地はなかりし かとも流石に家をすて逃しりそくものもなかりしに 七日の夜に至りては火の玉のやうに見へて降しゆへ 三宿ともに小田井岩村田志賀内山辺へ逃しりそぐ 中にも軽井沢は大きなるやけ石ふりけれはひと〳〵 どうてんして逃出し家々にて食盛女数多有りて 十人弐拾人つゝ引分れさるやうにと言付出しけれとも 原へ出けれは我先にと飛行しゆへみなちり〳〵に なり逃行けるやけ明りにて昼のことくなれは方角 はわかりぬれと原道にて行方をうしなひ泣さけ ふも有りしやくなとおこりたふれしも有哀成り けるありさま也ことにやけ石火のことくふりぬれは皆人 なべかまめしびつ桶ふとんたゝみなど手にあたるを さいわひうちかふりやうやう上州はつどやの里迄 逃去り宿をこひ止宿していたりくつかけ追分 は砂もふらされは一日二日過ぬれは立帰りぬかる井 沢こそ砂にてたふれし家々?【墨滲み】あまたあり又火も けさすして逃しあとにてもえつきしや 火事となりて家数三拾軒余やけうせける又 ふりし火石よりもえつきし哉しかれとも砂にう づもれ居りしゆへ類焼もすくなくして仕合せ又うす ひ峠はすなのふりし事三四尺あまりもあれは道も