みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間焼見聞實記 - 翻刻

浅間焼見聞實記 - ページ 23

ページ: 23

翻刻

豊作にてありしか北国方ふ作にて猶又米高直 在々ハ云に及はす繁花の地に而も難義しける江戸ニ而も 米壱升にて鳥目十疋ゟ高く賣出し間敷と 度々御町奉行所ゟ御触ありといへとも天情なる  相場にや日増に高直となり諸人いと難義なり 又砂ふりし村々御領主方御年貢不納と思召給ひ けるにや御険約被仰出御家中方御知行御扶 持まて御ひき被仰付しと也在方百姓家にても 云合セ祝儀不幸其外振舞事庚申待なと も休ミもの日節句等迠も倹約いたし度よし 村役人江申出何れの村ニ而も開發等ミな出来て 後つとめ合も先年のごとく致へし先此折からな れバ万の事けんやくをなし身命をとり續けるこそ専 一也といゝ合せける當秋毛皆無にしあれバ来る 春ハきにん【きにん(飢人)か】餓死の人もはかりがたけれバとて朝夕の食 も心(コヽロ)づき二度に一度ハかゆをたべける盆も麦飯と いへと半食にてもちもせずして二度の食也御 年貢も一番成六月上納しけるのミ九月も納め をくれ猶以外借貸り利足勘定も無さた無尽も むら〳〵のびとなり村方などハ夫より七ケ年のびけれバ 八ケ年目に半立と也ぬ夫迠弐十年あまり豊作 にて世の中諸穀下直にして暮しかたよろし