みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間焼見聞實記 - 翻刻

浅間焼見聞實記 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

両に六貫六七百の銭相場に三四両の給金をとりてさへ着 き者はとし〴〵遣ひたらぬ人多し近比は肘着も代 にてとり松坂桟留などを着紙入とうらんなともこと ようなるを持過たるおごりをなしぬ打續豊作ゆへ 村毎に祭礼有り旧例の獅子|花火(ハナビ)等をやめて操を どり等いたし町方ハ 江戸大坂のあたらしき趣向をまね 在邊にても夫におとらじと年〴〵花麗なる事のミ このミ祝義うれひの振舞にもことなる物入をなし ミな人難義なりとハ思へども世風に悪したる事 なれハいそさもありぬしかりし折から浅間やけ にて田畑皆あれ地となり諸穀高直になりぬれバ 人々夢のさめたる心ちしてよろづの事に心づきけん やくを第一となしけれハ諸芸者はいふに及ず大工たゝ みやの類職人皆々難義也ひやうをとり渡世をしける 人も賃銭弐百文位ツゝも取ぬれどのち〳〵ハふちハかり にてもたのむものまれ〳〵也開發も皆宗門の人のミ にて情出しける第一たべものすくなきゆへなり其後 甲州の人かたりけるに浅間やけにて空の色赤くしてい とすさましきありさま也けれバ人々おどろき家 内そうどうし家財を取納いかなる珍しやいできぬ ちえと心を労し居たりしと也大和国郡山にてもなに ことならん見さだめ来れとはやうちにて近江国迠来り浅