翻刻
【欄外:「此二枚虫喰になりて文字みへかねけれは/予か若き時見覚えし侭にかき/しるしぬれと本文と違しや後に/改給けるへし」】
給へ助け玉へと声〳〵によひけるを川岸
にありて見聞人いとろうたかりぬれと
ひきあけへきたよりなし又川そひ
ならで畑はみな石砂にうづみて物の
種そへもなし国のまもりにも貢
をゆるしたもふのみならす多くの
こかねを給りけるいかなる天災にや
ありけんよその
国々迄も秋さくみのらすしてひに〳〵諸
穀のあたへたつとさに飯(イ)にうへける人あまた
有りけるをおほやけにもきこし召民を
あわれみ給ふ事たらちねの子を思ふ
かことくにしておゝんめくみあなれと
猶うへたる人あまたありて家〳〵の門に
に立いゝをこひぬれと情ある人もともに
とほしけれはこれにほとこすへき人ま