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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 103

ページ: 103

翻刻

【右丁】 もふ時。右の浮武者(うきむしや)鯨波(とき)を作(つく)り。横鑓(よこやり)につき かゝり。惣勢(そうせい)とさしはさみかけやぶるにをひて は。味方たちまちに勝事。うたがひあるべ からざるものなり 夜軍之巻(よいくさのまき) 《箱:第一》 夜軍(よいくさ)こゝろもちの事 ▲本陣(ほんぢん)には馬強籏(むまじるしはた)。主君(しゆくん)にをとらぬ長臣(ちやうしん)を 置。将(しやう)は脇備(わきそなへ)に有(ある)べし。敵かならず籏本(はたもと)を 目がけたゝかふ時。将(しやう)うたれては一 家(け)の滅亡(めつはう)言(ごん) 【左丁】 語(ご)にをよばす。又 諸卒(しよそつ)かけ引 昼(ひる)の様(やう)に下(げ) 知(ぢ)なりがたし。笛(ふえ)尺(しやく)八 貝(かい)鐘(かね) 大鼓(たいこ)小鼓(つゝみ)。其外 笙(しやう)ひちりきにて。一 品(しな)〳〵の下知(げぢ)相図(あいず)尤也。 さて夜軍(ようち)の時 陰幕(ゐんのまく)うつべからず 《箱:第二》  夜討(ようち)を待(まつ)軍(いくさ)の事 ▲今 夜(や)討(うつ)べしとおもふ日は。終日 合戦(かつせん)をとり 結(むすぶ)に。味方勢(みかたぜい)の其うちに。軍(いくさ)もさせずうしろ 巻(まき)脇詰(わきづめ)をさせ。堅(かた)く備(そなへ)て引(ひき)のけ。諸勢(しよせい)はつ よく戦(たゝかひ)。敵方をおもふほと草臥(くたびら)かし。その夜 押(をし) よせうつものなり