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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 106

ページ: 106

翻刻

【右丁】 夜討をする事 習(なら)ひなり。道(みち)をふみてくた びれたる所へ。敵(てき)よりこそ夜討(ようち)は望(のぞ)む所に。 中〳〵敵へはと油断(ゆだん)にかまへておる所へ。押(をし) かけて討時。かならず大利あるものなり。諸卒(しよそつ) 道(みち)ゆきして。草臥(くたびれ)たると用捨(ようしや)するも時(じ) 節(せつ)により。すきまを見る事(こと)専(せん)一なり。又 今(こん) 夕(せき)着陣(ちやくぢん)して。あすの朝(あさ)是非(ぜひ)共夜のひき あけに押(をし)かゝり。一 軍(いくさ)するは武略(ぶりやく)なり。 さだめてまづ一日も諸勢(しよせい)をやすめん と。敵ゆだんもあるへし。第一 長途(なかみち)をは 【左丁】 こび来て。一日とやすめぬれば。人馬の足(あし) へ血(ち)さがりすくみはて。はたらきあしき 事。よのつねの人もしる事なり。また 太平記(たいへいき)に。大館(おほたち)が伝(でん)にも此 言葉(ことば)あり 《箱:第九》 順(じゆん)の夜討(ようち)の事 ▲敵 着陣(ちやくぢん)して諸卒(しよそつ)草臥(くたびれ)。其ところ不案内(ぶあんない) なるを。夜討にするは順(じゆん)の討様(うちやう)なり。其夜 討て又あくる夜をこめて押(をし)よせ。城責(しろぜめ)を するごとくに。仕寄(しより)をつけ。竹(たけ)たばにてさ きを堅(かた)め。時のこゑを作(つく)りかけ。鉄炮(てつはう)を込(こめ)