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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 108

ページ: 108

翻刻

【右丁】 し。是は昼夜(ちうや)にかぎらね共。夜軍(よいくさ)に は。弓(ゆみ)第(たい)一にはたらくゆへ爰(こゝ)にしるす。又 夜軍(よいくさ)に行(ゆく)時。木札(きふだ)のちいさきに。銘々(めい〳〵)の 名書(ながき)をして。面々(めん〳〵)ゆきし所に捨(すつゝ)てをく 事ならひなり。高名(かうみやう)のほとを敵(てき)にし らせんためなり 《箱:第十三》 夜討(ようち)方角(はうかく)の事 ▲夜軍(よいくさ)夜討(ようち)の時。味かた地の方角(はうがく)忘(わす)れぬ やうに尤なり。月夜 星(ほし)月夜には。天地(てんち)の うちさま〳〵心じるしもあるべし。やみ 【左丁】 の夜には第一心にかくべきなり。味方地(みかたち)の たかき山のなりをよくおぼえ。先にて下 に居(ゐ)。その山を雲(くも)ずかしに見るもあり。追(をい) 風 向(むかふ)風の折(をり)ふし。たとへば風上(かざうへ)が味方地か。 風下(かさした)がみかた地かとしるべし。されども雨(あめ)の 後(のち)は風かはるものなり。又山の吹(ふき)まはし谷(たに) 風は証拠(せうこ)に成(なり)がたし。又味方の後陣(こぢん)と。夜討(ようち) に行ものと。相図(あいず)の笛(ふえ)尺八(しやくはち)をもつべし。ふえ しやく八は遠音(とをね)さすものなり。是もおなじ ちやうしをふくへからず。敵其 笛(ふえ)尺八を