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【右丁】
▲船(ふね)の両脇(りやうわき)に。楠板(くすいた)あつさ二寸ばかり。たかさ三尺。
舟端(ふなばた)どをり。腰板(こしいた)のやうに。下をてうつがいにし。
ところ〳〵に柱(はしら)をたて。其 柱(はしら)に。板(いた)の上をか
けかねにてかけ。又はづす時は。舟棚(ふなたな)になる
やうにし。さて昼(ひる)は外(そと)に陽幕(やうまく)をはしら
かし。ちと幕(まく)をさげ。舟腹(ふなばら)を敵(てき)の鉄炮(てつはう)にて
うたせぬ用心(ようじん)に。水(みつ)に一二寸ひたるほとに尤也。
幕(まく)のうち腰板(こしいた)の上とをりに。鉄(てつ)のあみの
まくをはり。又その内に陰幕(いんのまく)をはしらかす。
以上 幕(まく)は二重(ふたへ)。鉄(てつ)の幕(まく)と三 重(へ)なり。ふねの
【左丁】
ともにも。へさきにも楯(たて)をつき。第一かぢ
とりを。敵の鉄炮にてうたせぬ様(やう)尤なり
《箱:第三》 諸卒(しよそつ)の舟かかふ事
▲舟の左右 武者(むしや)ばしりには。これも楠板(くすいた)にて
ふなばたとをり。高(たか)さ三尺四五寸にして。下を
てうつがいに。上をかけがねにてかけはづす様(やう)
にしたきものなり。舟毎(ふねごと)にならずは。大
竹(たけ)をもつて楯(たて)をつくべし。竹(たけ)を立横(たてよこ)ぶち
二とをりゆひ。竹一本づゝ小縄(こなわ)をもつてから
み付(つけ)。縄(なわ)を一所きりては。竹楯(たけたて)一 間(ま)も残(のこ)らず