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【右丁】
弓(ゆみ)小筒(こづゝ)にてもみ合たゝかふべし。小船に先
をかけさせ。大舟は跡(あと)よりかゝる事尤なり。
大船の先(さき)がけ利ある事すくなきなり
《箱:第十》 船をあいもやう事
▲海上(かいしやう)に陣(ぢん)をとり。ふりがゝりの時は。大船に
錠(いかり)をうつべからず。敵 儀(にわか)によせくる時。錠(いかり)
の手廻(てまわ)し成(なり)がたし。小船をもつてとりまは
し。小船に錠(いかり)をおろすべし。但(たゝ)し風つよ
き折(をり)ふしは。小ふねの錠(いかり)ばかりにては。大舟
もながるゝゆへ。大船にもおろすなり。もし俄
【左丁】
の時には錠縄(いかりなわ)をきつて捨(すて)。自由(じゆう)をする
事尤なり。いづれの道(みち)にも。錠(いかり)をおほく持(もつ)
事(こと)船中(せんちう)のならひなり
《箱:第十一》 船中(せんちう)射手(いて)の事
▲船にては弓返(ゆかへ)しすべらず。弓(ゆみ)とりおとす
事あるものなり。又 矢筋(やすじ)の所にては。舟(ふね)をは
やくおしきるべし。一町の内外(うちそと)。水並(みつなみ)にて見
るとかや。矢筋(やすじ)さたまつてあるものなり
《箱:第十二》 船手用心(ふなてようじん)の事
▲方々(はう〴〵)に遠見(とをみ)の船(ふね)を置。浦々(うら〳〵)嶋々(しま〳〵)みなと