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【右丁】
《箱:第十四》風を見る事
▲功者(こうしや)なる船奉行(ふなぶけう)あまた有事第一なり。船(ふな)
軍(いくさ)の時。一 騎当(きたう)千は船頭(せんとう)なり。大風にはいふ
にをよばず。たとひ順風(しゆんふう)なり共。よく〳〵
つゝしみをあつく戦べし。又はしり船 追(をふ)
時は。かぢとりの居所(ゐところ)を目当(めあて)にして。弓鉄炮
つよく射かけうちかけ。かぢとりを討(うつ)ならば。
船たゝよひ梶(かぢ)まはるべし。其時おひつき
のりとる事尤なり
《箱:第十五》 船十 文字(もんじ)の事
【左丁】
▲敵の船ばらへ。味方の舟へさきを。つき■
つる様(やう)に押(をし)よすべし。とかく味方のふな
はらのやうじん専(せん)一なり
《箱:第十六》 敵の船に付火(つけひ)の事
▲船に柴木(しばき)をどろ木をつみ。水はじきに
て油(あぶら)なともふりかけ。つよき風をまち請(うけ)。
外(ほか)に早船(はやふね)壱 艘(そう)こぎつれ。敵船の間(あひだ)三町こ
なたにて。柴(しば)船に帆(ほ)をあげ。梶(かち)をさし。秘法(ひほう)
の薬(くすり)だいまつに火を付。柴木の中へなげ
いれ。船をはしりこませ。火付(ひつけ)の武者(むしや)船を。は