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【右丁】
いにしへは矢(や)のふせぎ。近代(きんだい)の鉄炮(てつはう)に。八分の板はもちひがたし。あつさ二寸ばかりにも
然べし。それよりもあつくは。とりまはし
あしかるべし。たゞ古法をやめ楯(たて)は楠板(くすいた)
しかるべし。陸(くが)にては竹(たけ)たばを専(せん)にする
ゆへに。楯(たて)は大かた船軍(ふないくさ)ばかりなり
城責之巻(しろぜめのまき)
《箱:第一》 せめ定法(でうはう)の事
▲味方の勢も。敵の人数もそこなはぬ様
【左丁】
に。勝利(せうり)をとる事 肝要(かんよう)なり。右 古法(こはう)の勝(すぐるゝ)
をまなぶ事は。かね〴〵の分別(ふんべつ)なり。され
ば天理(てんり)を得る人には。敵国(てきこく)の諸卒(しよそつ)の下心は
こなたにあり。味方の勢も頼(たの)もしくおもふ
事かぎりなし。城は責(せむ)べしせむべか
らず。是いにしへの法なり
《箱:第二》 城(しろ)をはかる事
▲責(せむ)べしと思ふ城(しろ)はふかく隠(かく)し。遠(とを)くは五
年三年 以前(いぜん)より。工夫(くふう)をあつくめぐらし。
其国の将(しやう)の。気(き)にちがひたるものなどを