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【右丁】
又いそがはしき矢倉(やぐら)なれば。かめに気(き)も付(つく)
まじき。其時あなをとくとほりとゞけ。桶(おけ)にて
もかめにても。薬(くすり)をじやうぶにこみいれ。長(なが)
き竹(たけ)に火縄(ひなわ)をはさみ。自然(しぜん)と薬(くすり)にさし火
つけば。此 薬(くすり)の勢にて。矢倉(やぐら)は落(おつ)るもの
なり。ほりいる穴(あな)のはね土(つち)を。土俵(どひやう)にして土山
ぜいろうをも築(つき)あげ。向城(むかいじろ)にもするなり。右
此土は両用なり
《箱:第九》 竹(たけ)たばの事
▲竹たはの寸法は。敵あひちかければしやく
【左丁】
長(なが)し。遠(とを)ければ尺みじかし。大かたは七尺
のものなり。竹をわりてすにあみかたくま
きて。すこしひらめにし。五とよつほと結(ゆふ)
なり。夜(よ)のうちにくいをうち。よこ木(き)をゆ
ひ。夜のひきあけにつくるなり。つけ様(やう)
はまんなかの正(しやう)めんを山がたなりにして。
両方へ次第(しだい)〳〵に馬出(むまだ)し。人の出入(いでいり)を
能(よく)分別(ぶんへつ)して。脇(わき)へ広(ひろ)くつくべきなり。
くわしくは図(ず)あり